(社)日本補償コンサルタント協会関東支部の正式な下部組織として位置づけられ東京会から東京都部会となり2年が経過しました。 その間、役員会を始め総務委員会、技術委員会の両委員会を軸に、いままで以上に、積極的かつ意欲的な活動を展開してまいりました。  平成21年度の活動を紹介します。
 技術研修会は2回開催し、1回目は東京都で新規委託工種として追加となりました店舗造作等について「店舗造作等調査標準図面サンプル」を技術委員会で検討を重ね作成し、 7月29日に測量地質健保会館にて技術研修会を開催しました。(56名参加) この「店舗造作等調査標準図面サンプル」は、事前に東京都の検証を受け完成したものであり、今後の成果品の標準統一化および精度向上に繋がるものであり、東京都部会の成果と言えます。
 2回目は、10月28日に神代植物公園において、昨年度好評をいただきました立木の技術研修会を開催しました。(65名参加) 立木は被補償者の大切な財産です。 立木は単独補償項目として位置づけられ、樹種などによって補償内容が異なり、樹木名が誤っていると補償額に影響を及ぼします。前回に引き続き、今回も東京学芸大学の犀川政稔教授に下見の準備段階から協力をしていただきました。 研修で扱う樹木の選定及び一つの樹木について全景、枝葉、樹と写真を3枚撮影し研修テキストを技術委員会で作成しました。まずは樹木に興味を持つことが覚える一番の手段だと思います。特にそういう意味において、教授の説明は樹種の特徴や見分け方や由来など興味深いものがありました。 樹木を見て、触って、嗅いでの実践研修会であり、研修生の皆様には樹木に興味を持っていただけた、有意義な一日だったと思います。

 その他の活動としては、独占禁止法遵守講習会を平成21年11月12日に(社)東京都測量設計業協会との協賛で開催しました。(15名参加) 今後の業務受注にあたり、会社全体でコンプライアンスを強化し、各自が再確認、再自覚を持つことが必要であります。
 また、経営者研修会を11月26日に千葉一宮シーサイドオーツカにて開催しました。(15名参加) 平成21年度の経営者研修会は、補償コンサルタント業務をめぐる「危機管理」を取り上げました。危機管理の要因として偶発的な自然災害、事件、事故また、業務上のトラブルとして入札、 個人情報流失、OA関連のトラブルなど様々なリスク発生要因があり、これらの発生を未然に防ぐ努力・対策と共に、万が一、発生した場合であっても、迅速・的確にその影響、被害を最小限に食い止めるために、日頃からの管理体制の整備が必要であり、 特に経営者が危機理意識を強く持つ必要があるため、この研修会を開催しました。

 その他の活動としましては、東京都との継続的な意見交換会の実施及び要望書の作成、そして都部会の活動内容の紹介、研修会開催の告知などを周知するためにホームページの運営を行いました。 ホームページアドレス  (http://www.tokyo-kai.jp/)
 東京都方式の業務を遂行するにあたっては、豊富な知識と経験を備えた履行能力が必要であります。そのために都部会は起業者の要請に十分応えられるよう研鑽し、東京都方式を主体とした各種技術研修会を逐次開催し、会員企業の技術・資質の向上を図っております。
 本年度も都部会は、東京都関連の補償コンサルタント業務の専門家集団として、より一層の努力を重ね頑張って参ります。 起業者の皆様方、本年度もご支援ご鞭撻の程どうぞよろしくお願いいたします。